海外旅行に行く際のスマホの設定を詳しく解説
海外旅行の際に、今使っているスマホをそのまま持って行くと、大して使っていないはずなのに気がついたら翌月の請求が大変なことに!となるケースがあります。
数千円高いくらいなら全然マシです、万単位の請求となることも。
それを避ける為には何を確認しておけば良いか。こちらのページに詳しくまとめてありますので、海外旅行前に情報を探されている方にご参考になれば嬉しいです。
また、説明は不要なのでとりあえずパケット通信だけ出来ないようにしたいという方はこちらの記事をご参照下さい。→海外旅行でのスマホの設定『図解』
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海外でもスマホの基本機能は全て使える
まず、基本的なスマホの仕組みから
スマホの基本機能は大きく分けて3つ
①通話 ②インターネット接続 ③それ以外
①通話は、文字通り通話をする機能のことです。LINEの無料電話等は含まず、電話番号をダイヤルしてかける電話のこと。スマホの電話帳からかける電話もこれに含みます。
②インターネット接続とは、わかり易いところではグーグル検索やメール機能がそうですし、さらには地図、LINE、ゲーム、天気予報など都度情報を取り入れるタイプの多くのアプリもこの機能により成り立ちます。スマホの醍醐味は何と言ってもこのネット接続機能でしょう。
③それ以外とは、インターネットに接続せずとも使用できる機能。どのスマホにも必ずあると思いますが、カメラやアルバム、アラーム機能などがこれに該当します。
ではこの3つのうち、自分が使っているスマホのまま海外で使えるのはどの機能か?
答えは見出しタイトルの通り全部です。
昔は空港で海外用携帯をレンタルしなければいけませんでしたが、今のスマホはほとんど海外でも利用できるようになっています。
ただ、何もせずに海外へ持って行くだけでいいのかというのが問題で、それについて次でご説明します。
自分のスマホを海外で使うための設定
スマホの基本機能の3つについては先程お話ししました。
①通話 ②インターネット接続 ③それ以外
それぞれの機能を海外で利用するためにはどうすれば良いか1つずつご説明します。
①通話
通話は、設定不要。何もせずに自分のスマホをそのまま持って行くだけで使えます。
電話をかける時に、電話番号のいちばん最初の0を外して(+国番号)をつけて後は続きの電話番号をダイヤルすればOKです。
細かく言うと、携帯キャリア(ドコモ、au、ソフトバンクなど)で海外で通話をするための契約をしていなければ利用できないのですが、ほとんどの場合最初から自動的に無料で契約になっているので、新たに携帯ショップに行って手続きをする必要がないと思います。心配な場合は各社のショップあるいはインフォメーションセンターなどで確認してもらうと安心です。
通話の具体的なかけ方、海外にいる時のガイダンスの流し方、国際電話の注意点など通話に関して詳しくはこちらでご説明しています→海外での電話のかけ方!設定や注意点など
②インターネット接続
スマホでインターネットを利用するには、2つの方法があります。
1:携帯会社で契約しているパケホーダイ、パケットパックなどを利用してパケット通信をする
2:WiFiを利用して通信をする
1がちょっと問題児なので、後回しにします。
2のWiFiには、無料で誰でも使えるフリーWiFiというものと、有料で月額料などを支払っている人だけが使えるものがあります。海外では日本よりもフリーWiFiのエリアが多かったりするので、ここでは有料のものの説明は省きます。
フリーWiFiで主に利用する機会があるのは、宿泊先ホテルで宿泊部屋含む敷地内でだけ利用出来るWiFiや、ショッピングセンターなどでそのお店の中でだけ利用出来るWiFiです。
こういう場所でフリーWiFiを利用してインターネットに繋いでいる間は、どれだけグーグル検索しても地図を見てもLINEを利用してもお金はかかりません。WiFiの電波を無料で借りられるイメージです。調べたいことが沢山ある海外旅行中は本当に助かります。思う存分使ってください。
※WiFiを利用して、携帯会社のメールサービス(例:ドコモなら、@docomo.ne.jpのアドレスを利用したメールの送受信のこと。gmailなどは違います)を使いたい場合、「私はWiFi利用中も、携帯のメール使いますよ」という設定をしておく必要がある場合があります。しかもこの設定はWiFi利用中には出来ないというややこしいケースも。
その為その予定がある方は旅行に行く前に各携帯会社の情報を確認しておいてください。連絡手段はもっぱらLINEだから携帯メールは使っていないよ、という方は必要ありません。
WiFiの利用方法については別で図解します。
さて、先程後回しにした1の説明へ戻ります。
海外でのインターネット利用で気をつけなければいけないのは1のパケット通信を利用する場合。
日本ではスマホを利用しているほとんどの方がパケット定額サービスに申し込んでいて、毎月◯◯GBまでは高速通信が使い放題!という契約になっているはずです。最近は家族でグループを組んで一緒に使うようなプランも多いです。
それで、このプランを組んでいるから、スマホのアプリやインターネット利用はどこへ行っても使い放題でしょう!と思っておられる方が多いのですが、これがそうではないのです。
日本国内で使っている分には今まで通りの感覚で大丈夫です。ただ、海外で利用する場合はこの定額サービスは何の意味もなさないので、使ったら使った分だけお金がかかります。
今は携帯会社によって海外でのパケット通信プランが用意されている所もありますが、それでも1日あたり決して安くはありません。ゆえに個人的にはあまりオススメしていません。
じゃあ料金がかかってしまうなら旅行中はパケット通信は利用しないから、さっきのフリーWiFiで使うようにしよう!でおしまい、となれば良いのですが、むしろここからが一番大事な所。海外でパケット通信を利用したい方だけでなく、WiFiを利用する予定の方にも必ずチェックして欲しい項目です。
なぜなら、スマホは元々WiFiを利用していない時は勝手にパケット通信をしてくれるようになっているので、設定を変更しておかないと自動でパケット通信を行ってしまいます。利用者が特に触れていない時でも、自身でアプリの更新をしたり、新しい情報を入手したりをしてくれているのです。便利な機能ともとれるのですがこれが、気がつかないうちに海外で携帯料金が高額になる原因。
ではどうすれば良いか。実はとっても簡単で、携帯ショップに行かなくてもある設定を変更するだけで解決です。以下の項目を確認して下さい。
必ず確認するのはスマホ設定内の2か所。
(1)モバイルデータ通信
(2)データローミング
この2つが何の為の設定項目なのかはもうちょっと先で説明しています。
まずはこの項目がスマホのどこに隠れているのかを確認。
アンドロイド機種においては、『設定』→無線とネットワークの『モバイルネットワーク』を開くと、そこにこの2つの項目があります。(設定方法が分からない方はこちらで図解していますので参考にして下さい→アンドロイド用)
iPhoneにおいては、『設定』→『モバイルデータ通信』を開くと、モバイルデータ通信の設定箇所があり、その下の『通信のオプション』→『ローミング』の中にデータローミングの項目があります。(iphoneバージョンも図解していますので参考にして下さい→iphone用)
この2つの項目の場所が確認できたら、海外でパケット通信を利用しないのかするのかによって設定が変わってきますので、ご自身に該当する方の下記説明の通りに変更をお願いします。
■海外でパケット通信を利用しない場合…この2つの項目をオフにして下さい。ただ、オフにした瞬間からインターネット接続が切れますので、飛行機に乗る直前にオフにするのが良いと思います。
日本に帰国したらまたオンに戻すことで、旅行前と同じようにパケット通信が利用できます。(データローミングのほうは海外で利用する為の設定なので、帰国後オフのままでも日本では問題ありません。私は常にオフのままにしています)
海外でのパケット通信利用は料金があっという間に高額になりますから、利用しない設定にする方がほとんどだと思いますし、お勧めもします。私も毎回海外ではパケットを利用しないように、オフにしています。
ちなみに…先程説明を割愛したこの2つの項目の役割。
『モバイルデータ通信』=スマホでパケット通信を利用する為の設定。オンで利用する。
『データローミング』=海外でパケット通信を利用する為の設定。オンで利用する。
この特性から、モバイルデータ通信がオンのままでも、データローミングだけオフにすれば海外でパケット通信がされることはない=高額請求になることはない、とも考えることが出来ます。
実際そういった案内をしている携帯会社もありますから、そうなんでしょう。ただ逆に、それでは不十分なので両方ともオフにしてくださいと案内している所もあります。
故に簡単な設定ですし、私は安心をとってどちらもオフにすることをお勧めしています。
では逆に利用したい場合はどうするか。
■海外でパケット通信を利用する場合…この2つの項目はオンにして下さい。この場合は、何も気にせずインターネットを使ってしまうと料金が高額になる可能性が高いので、各携帯会社で用意している海外用のパケット通信サービスなどを利用することを強くお勧めします。
また海外でパケット通信を利用したい場合、①の電話の場合同様、海外で利用するための契約を各携帯会社でしていなければいけないのですが、こちらも無料で最初から契約になっている場合がほとんどです。心配な方はご自身の利用している携帯会社へお問い合わせください。
③それ以外
もちろん設定不要。
それ以外の機能とは、先程も記載しましたがカメラやアルバム、アラームなどの①の通話も②のインターネット接続も利用しなくても使える機能のことです。
海外旅行で主に使う機能とすればやはりデジカメ代わりのカメラと、目覚まし時計としてのアラーム機能でしょうか。これはいくらたくさん写真を撮ろうと、何回目覚ましを鳴らそうと、携帯料金には一切関係がありません。のでたくさん使ってください。
機種変更した後に、古い方の機種(WiFiにもつながっていない状態)で使える機能は基本これです。
これらの機能に関してはスマホ本体に備わっているものなので、日本で使おうが海外で使おうが全く関係ありません。電源さえつけばOKです。
よって特別な設定は不要。ただ、今はスマホのカメラで撮った写真が自動でグーグルや携帯キャリアのクラウド(データを預けるところ。預ける際にパケット通信が発生)に預けられるように設定されている場合が多いので、海外ではカメラ機能しか使わないよ!という場合でも、②のインターネット接続についてはしっかり読んでいただき、設定を変更して飛行機に乗ってください。
機内モードの場合
先の項目で、海外でパケット通信を利用しない場合、モバイルデータ通信とデータローミングの設定を変更する方法を推奨していましたが、実はもう1つ方法があります。
飛行機に乗る際に使う、機内モードをずっとオンにしておく、というものです。
(設定方法:アンドロイド機種の場合、『設定』→無線とネットワークの項目の『機内モード』をオンにする。)
機内モードをオンにすると、確かに電波は全て通じません。ですがデメリットもあるのでこちらに小さくまとめておきます。
メリット:設定がたった1か所で楽。電波を全てシャットアウトできる。
オンの状態でも、カメラやアラームなどの先程出てきた③の機能は使用可能。
オンの状態でもWiFiは利用できるので、その間はネット接続やアプリが使用可能。
デメリット:全ての電波をシャットアウトするので、パケット通信だけでなく電話も出来なくなる(かかってもこない)。
スマホの簡易メニュー(マナーモードやWiFi、Bluetoothが簡単にオンオフできる所)に機内モードの設定もある場合が多いので、何かの拍子に触れて気付かないうちにオフになってしまう可能性がゼロではない。オフになってしまうとその瞬間からパケット通信が発生する危険性がある。
上記のようなデメリットもあることから、私は機内モードは利用しませんしお勧めしていません。
飛行機の中でも電源を切ってしまうので、思い返すと機内モードを使ったことが一度もないかもしれません。。
ですがこのような特徴を理解された上で、機内モードを利用されることは全く問題ないと思いますので、どの設定を変更するかはご自身で選んでください。
以上です!
飛行機に乗る前に設定を確認して、海外で安心してスマホを使いましょう♪
※ご利用になっている携帯会社やご契約状況、機種によってはこのページ内容の限りではない場合があります。海外でのご使用や設定に関しては自己責任でお願い致します。
Have a nice trip!
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